お金で後悔した人が「20代の自分に言いたい」5つのこと
お金にまつわる後悔は、人生のどの領域より数字が残るぶんだけ鮮明に痛みを伴います。Regret.logには、40代・50代・60代の投稿者から「20代に戻れたら、まず直したいのはお金の習慣だ」という声が日々寄せられています。本記事では、その膨大な体験談から、年代を問わず繰り返し語られる5つの教訓を厳選しました。22歳でも、29歳でも、いま読んでおけば、40代以降の選択肢の幅が確実に変わります。
お金の後悔は、年代によって形が変わる
20代と50代では、お金に対する後悔の質が全く違います。20代の投稿で目立つのは「何かを始められなかった」系の後悔。NISAやiDeCo、副業、自己投資、家計簿。一方、50代の投稿で増えるのは「動かさなかった」系の後悔。長年寝かせたままの預金、見直さなかった保険、放置したサブスク、判子を押してしまった不必要なローン。
つまり、20代の後悔は「始めなかった」、50代の後悔は「動かさなかった」に集約されます。20代でやるべきことは、完璧な計画を作ることではなく、小さくても良いから動き出しの一歩を踏むことです。以下、その「動き出しの一歩」になりうる5つを順に見ていきます。
1. NISAやiDeCoを「制度ができてすぐ」始めればよかった
Regret.logで最も多いお金の後悔が、これです。「NISAの存在は知っていたけど、よくわからないから後回しにした」「iDeCoは難しそうで手を付けなかった」。気がついたら30代半ば、40代に入っていた、という投稿が並びます。
たとえば月1万円を年利5%で30年積み立てた場合、最終的な資産は約832万円。20代から始めれば40代後半でこの金額に到達しますが、35歳から始めると同じ積立額で約620万円、45歳からだと約328万円。同じ毎月1万円でも、時間が複利を支配します。投資の世界で最も大切な資源は金額ではなく時間です。
20代で「投資が怖い」「金融知識がない」と感じるのは普通のこと。しかし、つみたてNISAの口座開設に必要な時間は実質1〜2時間程度で、月1万円のインデックス投信なら知識ゼロでも始められます。完璧な理解を待つより、口座を開いて毎月1万円から始めるほうが、5年後の自分にとってはるかに価値があります。
2. 大きな買い物を勢いで決めなかった
新車、マンション、ブランド品、ハイエンドの家電。20代でローンを組んで購入し、後から「あんなに焦って買う必要はなかった」と振り返る投稿は、お金カテゴリで2番目に多いパターンです。営業マンの「今が買い時」「金利が低い今しかない」「在庫はあとわずか」という言葉に押されて判子を押してしまい、その後数年間ローンの返済で身動きが取れなくなる構造があります。
高額商品の購入を決めた瞬間に買わず、24時間以上空けてから判断する。これだけで、衝動買いの大半は熱が冷めます。本当に必要なものなら、24時間後も購入意欲は変わらないはずです。逆に、24時間で熱が冷めるなら、それはマーケティングに動かされていた可能性が高い。20代の頃に「24時間ルール」を身につけておくと、生涯で数百万円単位の浪費を防げます。
3. 「収入を上げる」より「固定費を下げる」を優先
20代の節約と聞くと「食費を切り詰める」「飲み会を減らす」を思い浮かべる人が多いですが、Regret.logの投稿で繰り返し語られているのは、固定費の見直しの重要性です。家賃、通信費、保険、サブスクリプション。一度見直せば、その後何年も自動的に節約効果が続きます。
具体的には、携帯電話を格安SIMに切り替えるだけで月5,000〜8,000円、不要な保険を解約するだけで月数千円〜数万円、使っていないサブスクを整理するだけで月数千円。年間で20〜30万円の差は珍しくありません。同じ金額を「副業で稼ぐ」のは時間と労力が必要ですが、固定費の見直しは一度の作業で長期間効きます。
4. クレジットカードとリボ払いを正しく理解しておく
クレジットカード自体は便利な決済手段ですが、リボ払いの仕組みを理解しないまま使い始めて、後から「気づいたら手数料だけで数十万円払っていた」という投稿があります。リボ払いの実質年率は15%前後で、これは消費者金融とほぼ同じ水準です。
特に注意すべきは「自動リボ」設定。カード申込時に「ポイント還元率UP」の特典でリボ払いを自動設定するキャンペーンがあり、知らないうちに毎月の支払いがリボに切り替わっているケースがあります。クレジットカードを作ったら、まず支払い方法が「一回払い」になっているか必ず確認する。これを怠ると、利用額が増えるほど雪だるま式に手数料が膨らみます。
5. 「貯金口座」と「使う口座」を物理的に分ける
「貯金しようと思っているのに、いつの間にか残高が減っている」という悩みは、ほぼ全員が経験します。原因は、給与振込口座と日常支出口座を一緒にしているからです。意思の力で「これは貯金、これは生活費」と分けようとしても、必ず崩れます。
解決策はシンプルで、給与が入る口座とは別に、貯金専用の口座を用意し、給与日に自動で一定額を移す設定にすること。住信SBIネット銀行や楽天銀行などには、給与振込口座から別口座へ自動で振り分ける「自動振替」機能があります。最初に仕組みを作っておけば、その後は意思の力に頼らずに貯金が積み上がります。
まとめ:20代の今日からできる3つの小さな一歩
5つを一度に実行する必要はありません。最も効果が大きい3つを挙げます。
- つみたてNISAの口座を今週末に開設する:月1万円からで構わない。複利は時間で勝負が決まる。
- 携帯料金プランを見直す:1時間の手続きで、年間6万円以上の差が出ることがある。
- クレジットカードの支払い設定を確認する:自動リボになっていないか今日チェックする。
お金の後悔は、若いうちに気づくほどリカバリーできる範囲が大きくなります。Regret.logには、年代を超えた「お金にまつわる体験談」が集まっています。先輩世代の数字で語られた声を、自分のこれからの判断材料にしてみてください。